「またモデルが増えてる……」
ある日Claude Codeを開いたら、Sonnet 5、Opus 5という見慣れない名前が並んでいて、正直ちょっと身構えました。以前使っていたモデルと何が違うのか、結局どれを選べばいいのか。副業でAIを使い始めたばかりの人ほど、ここでつまずきやすいところだと思います。
以前も「Claudeの種類が多すぎて迷った話」を書きましたが、あのときよりラインナップが増えていて、正直に言うと私自身もまだ全部を使いこなせているわけではありません。
この記事では、Claude 5ファミリー(Sonnet 5・Opus 5・Fable 5・Haiku 4.5)がそれぞれどんな位置づけなのか、会社員が隙間時間で副業に使うならどう使い分ければいいかを整理します。専門用語もできるだけ噛み砕いて説明していくので、AIをまだ触り始めたばかりの人でもついてこれる内容にしています。
「とりあえず一番いいやつ」で選ぶと、地味に損をする
副業でAIを使い始めた人がよくやってしまうのが、「一番賢そうなモデル」を全部の作業に使ってしまうことです。難しい文章の構成を考えるときも、ちょっとした調べ物をするときも、同じモデルで統一してしまう。
一見効率的に見えるんですけど、モデルによって料金(正確には「トークン単価」という、AIが処理する文字のかたまりごとの料金)がけっこう違っていて、簡単な作業まで高いモデルでやっていると、料金がじわじわかさんでいきます。
努力不足とかセンスの問題じゃなくて、単純に「向いている作業とモデルの組み合わせ」を知らないだけ、というケースがほとんどです。まずは全体像から整理していきます。
Claude 5ファミリーは、実はこう住み分けている
Claude 5世代には主に4つのモデルがあります(2026年8月時点)。名前が似ていて紛らわしいんですが、それぞれ得意なことと料金帯がはっきり分かれています。
| モデル | 得意なこと | 位置づけ |
|---|---|---|
| Sonnet 5 | 速さと賢さのバランス | 普段使いの主力モデル |
| Opus 5 | 複雑なコーディング・じっくり考える作業 | 難しい仕事向けの上位モデル |
| Fable 5 | 最も高度な推論・長時間の自律作業 | 最上位・最も高価 |
| Haiku 4.5 | シンプルな作業を高速・格安でこなす | 軽い作業向け |
ここから、1つずつ簡単に見ていきます。
Sonnet 5は、速さと賢さのバランスが取れた「普段使いの主力」というポジションです。ちなみに私(ラムオ)はこの記事を書いている今もSonnet 5を使っています。ちょっとした相談から、そこそこの分量の文章作成まで、これ1本でだいたい困りません。
Opus 5は、複雑なコーディングやじっくり考える必要がある作業に強いモデルです。料金の面で見ると、Opus 5はFable 5のちょうど半額くらいの価格帯で、「難しい仕事でもコストは抑えたい」というニーズにちょうどいい立ち位置にいます。
Fable 5は、Claude 5ファミリーの中でもっとも高性能で、長時間かけて自律的に作業を進めるような場面に向いています。以前紹介したClaude Managed Agentsのように、放っておいても勝手に作業を進めてくれる仕組みと組み合わせると本領を発揮するタイプのモデルです。その分、料金は4モデルの中でいちばん高めです。
Haiku 4.5は、シンプルな作業を高速・格安でこなすことに特化しています。大量のデータをざっくり分類する、短い返答を量産する、といった「数をこなす作業」で真価を発揮します。
なぜこんなに種類が増えているのか
正直なところ、モデルが増えるたびに「覚えることが増えた」と感じる人は多いと思います。私もそのひとりです。
ただ裏を返せば、それだけ「用途に合わせて選べる幅」が広がっているということでもあります。以前は「とりあえず一番賢いモデル」の一択に近かった選び方が、今は「この作業ならこのモデル」という組み合わせで考えられるようになった、という理解でいいと思います。
覚えることは増えましたが、一度整理してしまえば、あとは使い分けるだけです。
今後も新しいモデルが追加されていくはずです。そのたびに一から調べ直すのは大変なので、「速さ重視」「賢さ重視」「コスト重視」という3つの軸で考える癖をつけておくと、次に新しいモデルが出てきたときも迷いにくくなると思います。
会社員の副業目線なら、まずこの3つで使い分ければいい
ここからが本題です。37歳・会社員・副業に使える時間は平日夜と週末だけ、という人を想定して、作業別に整理してみます。
- 普段使い(文章の下書き・ちょっとした調べ物・アイデア出し):Sonnet 5でだいたい足ります。速さと賢さのバランスがいいので、平日の隙間時間で「ちょっと相談したい」ときに向いています。
- 重い作業(長い記事の構成を一から組み立てる・複雑な自動化の仕組みを作る):Opus 5の出番です。時間をかけてでもクオリティを上げたい場面、コードを書くような込み入った作業はこちらに任せたほうが結果的に早いことが多いです。
- 軽い・大量の作業(大量のデータをざっくり分類する・短い返信を量産する):Haiku 4.5が向いています。1件あたりの料金が安いので、数をこなす作業ほど差が出てきます。
例えば、平日15分でnote記事のネタを3つ考えてもらうならSonnet 5。土日にまとめて構成案から一気に書き上げてもらうならOpus 5。読者コメントへの返信文を量産するならHaiku 4.5、というふうに、作業の重さでモデルを切り替えるイメージです。
もう少し具体的なイメージを持ってもらうために、平日と週末でどう使い分けるか、私なりの例を挙げてみます。
- 月〜金の夜(15〜30分):Sonnet 5で、翌日書きたい記事のネタ出しや、ちょっとした調べ物を済ませておく。
- 土曜の午前(1〜2時間):Opus 5に切り替えて、平日にためたネタから記事を1本、構成から仕上げまで一気に進める。
- 日曜の夜(30分):Haiku 4.5で、SNSの返信文や、来週分の下書きの整形など、細かい作業をまとめて片付ける。
毎回「今日はどれを使おう」と考えるのが面倒な人は、こんなふうに曜日でモデルを固定してしまうのも1つの手です。慣れてきたら、作業の内容に応じてもっと柔軟に切り替えていけばいいと思います。
もう一歩踏み込むなら、Claude Codeには「サブエージェント」という、特定の作業だけを別のAIに任せる仕組みもあります。メインの作業は自分(=上位モデル)で進めながら、細かい下調べだけ安いモデルのサブエージェントに任せる、といった使い分けも可能です。最初はここまでやらなくても大丈夫ですが、頭の片隅に入れておくと後々役に立ちます。
モデルの切り替えは、実はコマンド1つで済む
使い分けると言っても、そのたびに設定を探すのは面倒です。Claude Codeでは、対話中に「/model」と入力するだけでモデルを切り替えられます。作業の合間にサッと切り替えて、必要がなくなったら戻す、ということが簡単にできる仕組みです。
毎回切り替えるのが手間だと感じる場合は、CLAUDE.mdという設定ファイルに「普段はこのモデルを使う」といった好みを書いておく方法もあります。1回設定しておけば、次回以降は毎回説明し直す必要がなくなります。
地味に見落とされがちな「Fast mode」という選択肢
あまり知られていないんですが、Claude Codeには「Fast mode」という設定もあります(/fastで切り替え可能)。Opus 5を、通常より速い出力で使えるモードです。
モデルの賢さ自体が落ちるわけではなく、あくまで「出力が速くなる」機能なので、待ち時間が惜しいときに便利です。ただしその分、料金は少し高めに設定されているので、常時オンにするというより「ここぞ」という場面で使うのがよさそうです。
例えば、締め切り直前にどうしても急ぎで長い文章をまとめたい、というようなタイミングで使うと効果を実感しやすいと思います。逆に、時間に余裕がある普段の作業でわざわざ使う必要はありません。
「料金」の感覚は、契約プランによって変わる
ここまで「料金が高い・安い」という話をしてきましたが、Claude Codeを月額のサブスクリプションプランで使っている人は、使うたびに直接請求が発生するわけではありません。多くの場合は「決まった上限の中で、どれだけ使用量を消費するか」という感覚に近いです。
重いモデルほど、同じ作業でも使用量の消費が早くなる、というイメージを持っておくと分かりやすいと思います。上限を使い切って月の途中で動けなくなる、という事態を避けたいなら、普段の作業は軽いモデルに寄せておくのが安全です。
今の自分がどれくらい使用量を消費しているか気になる人は、管理画面から確認できることが多いです。月の前半で大きく減っているようなら、重いモデルを使う場面を減らすサインだと思って、その週の使い方を見直してみるといいと思います。
やりがちな失敗:全部同じモデルで統一してしまう
私も最初、「どうせなら一番いいモデルを使えばいいや」と思って、簡単な下書きまで上位モデルで統一していた時期がありました。結果、気づいたら想定より料金がかさんでいて、ちょっと反省……。
逆に、安いモデルばかり使っていて、大事な場面で物足りない結果になった、という声も聞きます。「安ければいい」でも「高ければ安心」でもなく、作業の重さに合わせて選ぶのがコツです。
もう1つ、意外とやりがちなのが「Fast modeを付けっぱなしにする」ことです。急いでいないときまで速さを優先すると、その分の料金を余分に払っていることになります。必要な場面だけオンにする、という意識を持っておくと無駄が減ります。
よくある質問
Q. 前のモデル(SonnetやOpusの旧バージョン)はもう使えないの?
A. 使えます。以前「SonnetとOpusの違い」について書いた記事がありますが、旧モデルもそのまま利用できるケースが多いです。ただ、新しいモデルのほうが同じ料金帯でも性能が上がっていることが多いので、これから使い始めるなら5世代を選んでおいて損はないと思います。
Q. 副業を始めたばかりなら、まず何を試せばいい?
A. 迷ったらSonnet 5から始めるのがおすすめです。バランス型なので、よほど特殊な作業でなければこれ1つでひととおり試せます。使ってみて「これは物足りない」「もっと安く済ませたい」と感じた場面が出てきたら、そのときにOpus 5やHaiku 4.5を検討すればじゅうぶんです。
Q. 4つも覚えるのが大変そう……
A. 最初は「普段使い=Sonnet 5、重い作業=Opus 5」の2つだけ覚えておけば大丈夫です。Fable 5とHaiku 4.5は、実際に副業のペースが上がってきてから必要に応じて足していけばいい、というくらいの気持ちで問題ありません。
Q. Fast modeは全部のモデルで使えるの?
A. いいえ、現時点ではOpus 5など一部のモデルに限定されています。全モデルで使える機能ではないので、まずはOpus 5を重い作業で使うときに試してみるのがいいと思います。
まとめ:まずはどれか1つ、今日試してみて
Claude 5ファミリーは名前も種類も増えて最初は戸惑いますが、整理してしまえばシンプルです。普段使いはSonnet 5、重い作業はOpus 5、大量の軽い作業はHaiku 4.5、そして長時間の自律作業が必要になったらFable 5。この4つの役割さえ覚えておけば、次に新しいモデルが増えても、どこに位置づければいいか判断しやすくなるはずです。
まずは1つ、今使っているモデルが本当に今の作業に合っているか、見直すところから始めてみてください!!
モデルの使い分けができるようになったら、次はClaude Codeを自動で動かす仕組みも気になってくると思います。自動化フックや、回り続ける仕組みについても書いているので、あわせて読んでみてください。


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